手の平で愛撫して

関西の沼から抜け出せない人

東・阪ドームバルコニー席比較レポ

はじめに

 

2023年、関ジャニ∞ ドームLIVE 18祭。

久々にはてブを書こうと思いました。

というのも、

5日間のうちに東京ドーム・京セラドームのバルコニー席に入る

というレア(多分)体験をしたのです。

そこで、体験したものをここに書き留めておこうと思います。初めてバルコニー席入る方、どんなもんか知りたい方の参考になれば幸いです。

言うまでもありませんが、感想はあくまでわたしの主観ですのであまり鵜呑みにしないでください。

 

目次

 

1. 東京ドーム バルコニー席

まずは東京ドームのバルコニー席から。

 

1.1 チケット発券前

・入場ゲートは30番ゲート(階段を登って行くところ)

・本人確認なし(わたしのときは、です)

・入場方法は特に変わったところなし

 

公式の入場ゲート案内、参考地図はこちら↓

ゲート案内 | 東京ドーム | 東京ドームシティゲート案内 | 東京ドーム | 東京ドームシティ

 

 

1.2 チケット発券後〜座席まで

ラウンジスペースを通って各々の座席に辿り着きます。

 

・ラウンジスペースはエレガント(オレンジ照明に椅子とテーブルがたくさん用意されている)

・ラウンジにトイレ、ゴミ箱あり

 

【座席】

・足元に荷物を置いても十分立てるスペース

・人の移動がなくて快適

・椅子がお尻に優しい(少し厚めの合皮シート)

・ドリンクホルダーがついている

・数列あり、最後列でなければ後ろに人がいる

 

わたしが座った座席は「ちょっと良い」くらいの座席。ほかのバルコニーには(物理的に)もっと良い席があるのかもしれません。

 

1.3 ライブ鑑賞中

本番始まってからの感想です。

 

・立ってOK

・ペンライトが綺麗

・見やすいが、物理的に距離があるので豆粒(双眼鏡必須、できれば防振)

・ファンサは正直厳しいと思う(ファンサうちわを持ってる人はいなかった)

・高いところは少し苦手だが恐怖感はなし

・音の反響を感じる

・遮るものがなく見やすい

・臨場感や没入感は薄い

・「ほっそ〜いところにもいるエイター」になれる(アンコ曲後挨拶、村上さんのいつもの)

 

当たり前ですが1階スタンドと2階スタンドの間なので、物理的に遠いです。

なのでファンサ命の方、距離は近い方が良い!方は厳しいかなあと思います。

また、アリーナ・スタンドで感じられる「同じ場所にいる感じ」が薄れるかなあと思いました。

 

公式の座席案内はこちら↓

座席案内 | 東京ドーム | 東京ドームシティ座席案内 | 東京ドーム | 東京ドームシティ

 

1.4 終演後〜退場

ライブ終演後から外に出るまでについて

 

・規制退場なし

・爆風なし、かわりに回転扉から1人ずつちまちま帰る

 

規制退場に関する案内は特になく(もしくはスタッフさんの声が届かず)、「帰っていいんかな…?」という曖昧な空気の中退場。

東京ドーム終演後名物の爆風ドアがない代わりに、回転扉から1人ずつ帰るので長蛇の列ができていました。

規制がないので早く出られるか?と思いましたが長蛇の列のおかげでそんなこともなく、「規制退場で早めに呼ばれた時」くらいの早さで出られたかなと。

 

1.5 総評

・座席がちょっと良いのとラウンジがおしゃれなので気分が上がる

・(退場時以外)人が少ないので少し余裕がある

・近距離命の人にはやはり遠い、双眼鏡必須

 

 

2. 京セラドーム大阪 ビスタ席

次に京セラのビスタ席を。京セラのバルコニー席は「ビスタ席」という名前です。

 

2.1 チケット発券前

・入場ゲートは2階北口(建物内のわかりづらい場所)

・本人確認なし(こちらもわたしのときは、です!)

・入場口の時点でこの先自販機、物販がないことを説明され、同意して入場

 

飲み物はゲートに来る前に買っておいたほうが良いです。

 

公式の入場ゲート案内、参考地図はこちら↓

3F | フロアガイド | 京セラドーム大阪

フロアガイド | 京セラドーム大阪

 

2.2 チケット発券後〜座席まで

ビスタ席は6階~8階なので、エレベーターを使って行きます。

 

・本ツアーで使用していた制御ペンラ(ERライト)の座席設定、スマホとの接続はエレベーターに乗る前に完了*1

・エレベーターに乗り上昇する際、スタッフさんに「いってらっしゃい~!」と言われてタワテラにでも乗る気分に

・降りるとスタッフさんが待っていて禁止事項を伝えられる

・ホテルの廊下のような廊下を進み、ホテルの部屋のような扉を開くとすぐエレガントなトイレ(使用可)

・机と椅子、クローゼット、テレビがあるがすべて使用不可

 

【座席】

・椅子はもはや一人掛けソファでふかふか

・肘置きが幅20cmくらいあり、小さいカバンなどは余裕で置ける

・ドリンクホルダーはなし

・足元に荷物を置くスペースは十分にある

・端の座席なら椅子横にも置ける

・1列しかないので後ろに人はいない

 

座席・部屋はかなりリッチでした。わたしも友人もトイレを使わなかったので、使っときゃよかったなーという後悔。

また、ビスタ「ルーム」なので座席はxxx号室のa番という表記なのが新鮮でした。

 

公式より、ビスタ席の様子はこちら↓

ビスタルームのご案内 | ドーム来場案内 | 京セラドーム大阪

(ただこれらの設備はトイレ以外触れることもできませんので!)

 

 

2.3 ライブ鑑賞中

本番始まってからの感想です。

 

・立ってOK(6階は)

・高いところは少し苦手だが恐怖感はなし

・ペンライトが綺麗

・2階席より上なのでかなり遠い

・6階ビスタの真下は2階スタンドなので下界を見下ろす感覚になった(わたしと友人は)

・見やすいが、双眼鏡必須(できたら防振*2

・遮るものがなく見やすい

・ファンサは正直厳しいと思う(こちらもうちわを持つ人がいなかった)

・天井があり「部屋」感覚がある

・臨場感や没入感は薄い、「参加」というより「鑑賞」の感覚

 

わたしが入ったのは6階ビスタでしたが距離はもちろん遠く感じました。8階だともっと遠いだろうし見えづらくなるんだろうか?どちらにしろ双眼鏡は絶対。

東京ドームバルコ同様、近距離が良い人には厳しい席。

立って観る人も座って観る人もどちらもいたので「曲始まった!立たなきゃ!」の少し焦る感覚がなかったのが個人的には良かったです。

 

公式より、ビスタ席からの見え方参考画像(と椅子の様子)はこちら↓

プライベートルーム | ビスタルーム

 

2.4 終演後〜退場

ライブ終演後から外に出るまでについて

 

・規制退場なし

・エレベーター待ちが長い

 

こちらも規制がなく早く帰れるか?と思いましたがエレベーター待ちが長い長い。

上階の人が先に乗って帰っていたからか(予想)結構待ち、エレベーター前には結構な列ができていました。

 

2.5 総評

・部屋も座席もラグジュアリーで気分が上がる

・基本的に人込みとは無縁

・ゆったりして鑑賞できる(近距離・ファンサ命の人には向かない)

 

3. 比較

最後に、東阪を比較したいと思います。

わたしが座った席についての、100%わたしの主観です。

 

 

・座席のリッチさは京セラドームの勝利

・座席に辿り着くまでのリッチさ(そして高揚感)はどちらも同じくらい

・東京ドームのラウンジも、京セラの部屋設備もほぼ観賞用

・座席の空間的余裕はどちらも同じくらいだが、荷物の置きやすさは京セラの勝利(肘置きが便利)

・バルコニー全体の空間的余裕は東京ドームの勝利、京セラは同じ部屋にうるさいオタク、「ヤバい」オタクがいると被害をもろに被る

・どちらもライブ独特の臨場感、メンバーと同じ空間にいる感じが薄い

・東京ドームの方がまだファンサをもらえそうな気がする(一縷の望み程度)

・東京ドームの方がバルコニーでも人が多い

・東京ドームは早く支度をすればそそくさと帰れそうだが、京セラはエレベーターに乗れるかどうかで変わる(8階なら早いかも)

 

4. おわりに

どちらのバルコニー席もレア感があり、かつ、「野球ファンの人はここを大金叩いて買っているんだろうなぁ…それを追加料金なしで…」という下世話な発想のおかげでとても楽しめました。どちらも快適で全体を見渡したい派のわたしには素敵な席でした!

 

最後に、バルコニー疑惑の方はコンタクト(眼鏡)・双眼鏡をお忘れなきよう!!!!!楽しんでいってらっしゃい!!!!!

*1:座席に電波が届きにくいのかと思いましたがそんなことはなく、各フロアのスタッフさんの数が手薄だからだったなのかなと後から思いました。

*2:入場ゲート案内からビスタ疑惑が浮上したので、防振双眼鏡をレンタルしました。

腰重・大橋担誕生から完成まで

なにわ男子祝デビューということで、

なんとなく大橋さんに沼落ちした時~現在に至るまでの話をつらつらと書いていこうと思いました。

だいぶ個人的な話ですがそれでも良ければお付き合いください。

時系列を追って思い出してみよう。

 

 

 

2018年4月15日

関ジャニ∞からすばるくんが脱退することが発表され、心にぽっかり穴が開く。

この日曜日のことはそうそう忘れないでしょうな…

 

2018年7月8日

関ジャムにて7人の関ジャニ∞を見納める。

心にぽっかり穴が開く。

 

2018年8月~9月

in大阪2018で"never"が披露される。

これの映像が私のインスタに流れてくる。

 

もともと関西が好きで、エイトを軸にWESTも愛でていました。

WEST愛でるんだから関ジュも愛でなきゃな、という謎の使命感で彼らのことも愛でてはいたんですけど、顔と名前が一致する人が少なかったのです。

大西畑、るたこじ、道長、丈くん、リチャ末、たいちぇくらい?

 

そんな時に流れてきた"never"の大橋さんソロパ「錆びついた~」で

この声スッキ!!!!

となりました。落ちました。

 

だがしかしわたくし、

好きになってもエンジンがかからないスロースターターで、

 

大橋くんとやらを調べて顔と名前を一致させて終了するのがわたくしでした。

思えばエイトもオタクと呼べるまで2,3年要した気が…

 

ネットでいろいろ調べたりなんだりはしましたけど、

GR8ESTがありこのあたりはエイトが主軸でした。グレコン初めてのライブだったし…

 

 

一方そのころ、某友人が

嵐→花晴れ→平野さん→まいジャニ→りゅちぇ

         (→キンプリ先輩)

という紆余曲折を絵に描いたようなルートで大西流星くんに辿り着いていました。

(多分こんなルートだった気がする)

 

 

2018年9月16日

「東京オリパラ団」公録

 

私と違ってフッ軽な某友人に誘われ、

東京国際フォーラムで行われていた「東京オリパラ団」の公録に行きました。

朝から並んで(脚激痛)しっかり席を確保して(お尻激痛)テレビに映ってきました。

 

なにわ結成後だったら考えられないよなぁと今では思います。朝早めに行けばりゅちぇをタダで見られるなんて。

生で見るおりゅちぇは本当に可愛かった…

 

 

2018年10月6日(というか早売りの日、木曜だったので4日?)

なにわ男子結成!!!!!!!

いや名前そのまんまやないか。 #なにわ男子どう

 

新規ながら、メンバーには驚いたことを覚えています。

 

 

 

ていうか大橋くんいるじゃん。なんならりゅちぇもいるじゃん。

 

 

 

 

推そう。

 

 

大橋担になることを決意。

 

決意したから情報局入会…

 

 

 

 

とならない私。相変わらず腰が重い。

 

とりあえずなにわ男子の動向を(以前よりしっかり)見守ることに。

 

この時にいろいろ燃え盛ったり石投げられたり矢文飛ばされたり、なにも悪くないのに非難轟轟だったのは把握していました。

 

 

2018年10月24日

関西ジャニーズJr. 梅芸公演「Fall in Love ~秋に関ジュに恋しちゃいなよ~」

 

確かこの日は夜までバイトで、バイト明けスマホを見たら某友人からとんでもない量の

LINEが入っていたのを覚えています。

 

見てみると

 

横山裕大倉忠義

 

の文字。

 

いやどうした?何があった?となっていました。

たしかに夏に少年たち見に行ってたけど…!

 

なんだかとんでもないことになっているなと思いつつ、うれしい気持ちでいっぱいでした。

 

後輩との絡みがJUMPくらいしかなさそうだった大倉さんが関西の子を見ているのがとっても嬉しかったのです。

 

大倉さんの関西イズムを確認できたところで、

 

 

 

しっかり推そう。

 

ここで2度目の決意。

 

なので情報局入会…

 

 

 

 

してないね!このときまだしてないね!!!

 

 

ここまで来て耐えられるわたしすごい。

 

 

ここから約1か月…いろいろ調べつつ生活に追われていたのでしょうか…

確か入会をしようか迷ったときはあったはず。(よ~く考えよう~~お金は大事だよ~~)

 

 

2018年11月22日

大学の最寄り駅を出発し、地下鉄に乗ったところで

 

情報局、入ろう。

 

と急に、突然、唐突に、思いました。なぜか意志が固かった。

 

 

これまでの重い腰とは別人の腰を装着したのか、

地下鉄乗ってる間に個人情報全部入力して、

自宅最寄り駅のATMでPay-easyし、

家に着いたころには

 

祝・情報局入会

 

長かった。ここまで推しへの「好き」を引っ張れるものなのか。

 

このとき特に申し込めるものがなかったけれど、

クリパが開催され、またもや横倉で、感動してました。

 

 

2019年1月3日

「関西ジャニーズJr. LIVE 2019 Happy 2 year!! ~今年も関ジュとChu Year!!~」

 

たくさんの関ジュ担の皆様が寒空の下、とんでもない長さのえぐグッズ列に並んでいた中、私は実家のコタツでぬくぬくしてました。

 

~グッズを某友人に託して~

 

このときのあけおめの申込は確か間に合わなかったんですよね、

ライブに入れないのにグッズを大阪まで買いに行く気概はなかったので(腰重いので)

 

ぬくぬくしていました。ちゃんとレポは見ていました。

某友人ありがとう。

 

そして最終日の涙涙涙レポを見て、

 

さすがに

推しは推せるときに推せ

を思い出していました。

 

すばるくんで学んだじゃないわたし…なにわちゃんだってどうなるかわからないのよ…コタツでぬくぬくしてる場合じゃないじゃない…

 

改心しました。

 

 

 

フッ軽になろう。

 

 

2019年1月

某友人に「スケリグ」に行かないかと誘われる。

 

鎌倉パスタで別の友人とランチしていたのですが、即レスで

「行く」と返信。

 

フッ軽になるもんねわたし!!!のきもちでした。

 

 

2019年2月5日

「スケリグ」鑑賞。

感想を認めると長くなるので割愛。

 

終演後、感情を抑えきれなくなり渋谷のマックでTwitter開設。

 

なにわ担になって初めての関ジュが末澤誠也さんだったのですね…

 

 

 

2019年3月28日

関西ジャニーズJr.「SPRING SPECIAL SHOW 2019」

 

春松竹。

 

わたしにとって初めて見る本物の大橋さんでした。

 

最初に落ちてからここまで約半年。

 

好きになって良かったァ~~

 

と実感しました。

 

春松竹の感想をここに認めるつもりはありませんが、

推しを生で見られることの素晴らしさを嚙み締めていました。

 

また、

一緒に行った(というか当ててくれた)某友人が

Twitterで繋がった子と会うと言い出し、

そんなリスキーなことをこの子は?!と内心思いつつ(小中学校の体育館で見たネットの怖さについて思い出しながら)

わたしも一緒になってお会いしました。

 

 

 

会って良かった。

同じ好きなものを共有するってこんなにもうれしいことなんだなあと。

今でも仲良くしてくれてありがとうございます。

 

そして、

沼落ちしてからここまで来るのにまあまあ時間がかかりましたが、

大橋担、ここに完成しました!!!!!!!

 

いつも幸せをありがとうございます。

 

 

2021年7月28日 なにわの日

デビュー発表の日、わたしは家で留守番でございました。

 

YouTubeで宣伝ゲーム(?)が始まり、

YouTube勢になかなか内容を教えてくれなかったけれど

察してもらい泣きしていました。

 

正直、

涙を湛えたその目に映る、景色の一部になりたかったなぁ、

とは思いました。

 

 

それでもこれから彼らが行く道はもっともっと長くて、

たくさんの景色が待っていることでしょう。

 

たくさんの人に愛されて、幸せを振りまいてくれる彼ら自身が幸せであればなんでもいいや。

 

 

 

わたしはこれからもきっと自分なりのペースで愛していくと思います。

 

・無理はしない

・背伸びしない

・好きなものは好き、嫌なものは嫌

(絶対信条)

 

 

これからの活動楽しみにしてます!!!!!!!

 

おたくのみんな、CD何枚買う???

デビューおめでとう㊗️

はじめに、なにわ男子のみなさん、デビューおめでとうございます㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️

 

本当に、7人で迎えられて嬉しいなあ、嬉しいだろうなあ、とフワフワしております。

 

YouTubeで皆さまの泣いている顔を見ていたら、今までの色々すべてが掬われたような気持ちで、その場にいる人みんながお祝いしているのだろうと思うと、こんなに嬉しいことはないなと感じていました。

YouTube勢にはなかなか何が発表されたか知らせてくれなかったけど、妙技・察知でもらい泣き

 

 

永遠なんてない、

デビューしてもその先確かなものがある訳でもなく、確実にこの7人で10年後、20年後を迎えられる訳でもない、

 

けれど少しでも長い時間7人が一緒にいられる確約が得られたことが嬉しくて堪りません。

 

みんなの帰る場所、居場所が

確固たる存在になったことが

心底嬉しいです。

 

これから何が待ってるんでしょうね!!!!!!!

 

 

 

おたくのみんな、CD何枚買う???????

言語オタクがリューンを考察したら 後編

再びやって参りました。前編で書ききれなかったところを記していきたいと思います。

前編はこちら、

awase3so.hatenablog.jp

 

前編では長々と人名について話しましたが後編では地名から話していきたいと思います。

それではれっつらご〜〜!(古)

 

 目次

 

 

2.地名の意味役割

 こちらも見出しのままです。人名同様、分解したり、意味を当てはめたりしていきます。そこからその地は登場人物に「どのような影響を与えるのか」という話に繋がる……かも……(自信がない)。

 

2.1 ルトフの里

 みんなが暮らす風の里、ルトフの里ですが数少ない、綴りが与えられている固有名詞です。"Rutov's village"なんです、"Rutov"と綴ります。……なんでいきなりロシア語っぽくなった??北方民族とわりと近い地域みたいなのでルトフの里もおそらく北国ゆえにロシア語っぽい名前なのかしら…。

ルトフも該当する言葉がなさそうですが、ここでひとつ突飛な解釈を。「ルトフ」は"root tough(ness)"において 't' の子音結合、接尾辞の消失(していいのかはさて置き)したものが訛ったものだと捉えます。「強さを根付かせる(里)」ということになります。フロダイが家族を失ってやってきたもう一つの故郷と言えるこの場所は彼らを大きく成長させ良くも悪くも強くさせました。悲劇が始まるけれど2人とも「仲間を守りたい」という気持ちのもとの行動、間違いなくルトフの里で2人は強くなったわけです。とんでもねぇこじつけだ!って誰かに言われそう……。

ちなみに"loot tough(ness)"と捉えると真逆の意味「強さを奪う(里)」となるんですが"Rutov"という綴りが明らかになってるからあんまり考えなくても良さそう。

 

2.2 オビオテ砂漠

 ここは短いです。オビオテは"oviothe"と綴るわけですがここでもなんでいきなりフランス語っぽい名前になった?!となりました、'the'を「テ」って読む感じがわたしの中ではフランス語のイメージ。でもまあオビオテって作中でも言語もわからない外国扱いなのでいきなりそうなってもおかしくないか…。ていうかオビオテ族の言語解読した人おられるんですかね??ロゼッタストーン解読みたい……。わたしも参加したかった……。

 

2.3 たたら島

 みんなの(多分)トラウマ☆たたらアイランド!わたしはたたらアイランドの語感が非常に好きです(笑)。「他の場所はカタカナのカッコいい名前つけてもらってるのにいきなり"tatara"ですか?!ww」ってなってました、ゴメンなさい(わたしだけじゃないよね……?)。そのくせして悲劇の場所なのがもうね………この島のシーンで泣かなかった人おられますか?おられますか?でもそもそも「たたら」って日本古来の製鉄法らしく該当する英単語等はないので致し方ないやつです。

ではなぜ洋式製鉄法ではなく日本古来の「たたら」を選んだか。たたら製鉄」は古代からはじまり江戸時代に全盛を迎える製鉄法な訳ですが、武士がいた時代といえばやはり腹切り首刎ねですかね。武士がそうするときは何か罪を犯したときか自死だったりするわけですが(思い出す大奥の鶴岡*1 )たたらアイランドの貧しい民衆もフローたんは何も悪いことはしていないので自死が投影されていると考えます。

そう考えると、「武士が守りたい人、もの(主君や武士のプライド)のために自分の身体を失う」=「民衆やフローが守りたい人、もの(家族や仲間、無辜の民)のために自分の身体を失う」というように言い換えられるかもしれません。自己犠牲を描くには良い名前だったのかな……。

 

3.名前と「調和の3」

 さて、ここまで長々と名前について語ってきましたがそこから導き出されるわたしなりの解釈をまた一つ話したいと思います。

「この物語において『聞こえない』ことは平和を意味している」という話です。いやいきなり名前から飛んだな?という感じですが名前とまたリンクします。

 

というのも、ダイ、エルカ、フローの順に並べて頭文字をとるとDEF=/def/="deaf"となるのです。3人揃った状態だと「聞こえない」状態であるということです。エルカの名前がフローリアではなく何か他の女の子の名前でもない意味はここにあるかな、と思っています(エミリーでも良いじゃんとは言わないで)、前編でわざとらしくエルカの疑問を太文字アンダーラインにした理由です(笑)。

ダイ、エルカ、フローが揃っていた平和な時間は「聞こえていなかった」時間です。これすなわち"deaf"の状態が調和の必須条件であるということ。知らぬが仏ってことなのかな。

 

これを前提に考えるとダイがいなくなった("deaf"が未完成の)状態は「聞こえている」状態で、ダイを探すにあたって「風の声」を「聞く」ことが重要視されることになります。「風の声」を聞くことは同時に「ダイの悲痛な叫び」を聞くことを意味していると考えられます。

物語終盤、フローは片耳も舌も失いますが、ここで耳を失うことで「聞こえる」状態から「聞こえない」状態にまた戻ります。すなわち3人揃った状態="deaf"が完成される予兆です。ダイを救うのに「風の歌」を歌うことが必要なので舌を取り戻すことができますが片耳は返ってきません。"deaf"を取り戻すことができたフローとエルカは(黒い獣のいない)ダイを取り戻すことができ、またここで調和の3を完成させることができます。ただ、ダイが戻ってきても里は以前のような様子ではないし、ダイス先生もいないし、周りとの関係もきっと変わってしまっています。そもそもダイはまた旅に出てしまっているし。フローの片耳が返ってこないのは、変容してしまった里と人を象徴するとともに離れ離れになっても調和の3を保てるように"deaf"を完成させる、という意味かなあと思っています。

 

だったらせめてフローたんの片腕は返してあげてよ〜〜!という感じだけど……。あれは自ら差し出したものだから返ってこないのかしら……(あまり纏った考えがないので深く突っ込まない)。

 

 前半含め長々と話してきましたがここで一旦終了です。ファンルンは課題です。文法無視するわ、詰めが甘い部分や無理やりなところもあるわ……でおそらく何を言ってるんだこいつはと思っている方もいらっしゃると思いますが、わたしの脳内はこうなので変えようがありません(真顔)。優しく受け止めていただけると幸いです。

 

それでは皆さん良いお年を〜〜!

 

最終報告:

リューン、尊い

*1:2010年公開映画、金子文紀監督『大奥〈男女逆転〉』内で大倉忠義さん演じる鶴岡はだいぶ早めに切腹した。

言語オタクがリューン考察をしたら 前編

 世の中はやれクリスマスだ、やれ2019年もあと1週間で終わるだなどという頃合いに、今更リューンに頭を支配されています。これを読んでいただいている稀有な方々、メリークリスマスそして良いお年を。(初めてはてブを書くもんで、あたふたしております…。)

 さて、タイトルでも触れました通り今回リューンのために書いております。えぇ、みんな大好きリューン*1。世のなにふぁむ、特に丈橋担の頭を抱えさせ続けるある意味最強のミュージカル。何を見てもリューンを思い出す人がいるとかいないとか。前からぽつぽつと考えていたのですがなぜかこのタイミングで文字起こししまして量的にはてブに残すことにしました。そして割と長くなります。今回これを書くにあたって色々とヒントやクルーをくれたわたしのお友達、ありがとうございました。

 

 題の通り、わたしはおそらく言語オタクです。言語オタクと言っても言語習得オタクではなく分析オタクとでも言いましょうか。音声波形を見てニヤけたり、語を分解して考えたり、語源を調べては楽しんだりしています。類語の棲み分けを調べてひとりでほくほくするなどいとをかし。"breakfast"の語源を知った時はとてもテンションが上がりました。*2

そんなわたしがリューンを考察する訳ですが、観劇から半年以上経っている上に観たのはサガジョでのプレビュー公演*3のみなのでおぼろな記憶とパンフレットと得意なこじつけで話を進めて行きます、ご容赦ください。初演は見ていませんし、細かい部分はほぼ覚えていません。〈名前〉〈印象的な場面〉から考えます。ていうかこの舞台、外来語の固有名詞なのにその綴りが分かってるのがあんまりないんですよね、想像の幅は広がるけど難しいナ……。さらに当方豆腐メンタルなので頷けない部分については優し~~く教えていただけると幸いです。解釈は個人の自由なので争いたくはありませんし。

 

前置きはこの程度にして、ちょっくら行ってみよ~う!

 

目次

 

 

1.人名にも意味がある

 見出しの通りです。何の捻りもない名前ですいません。名前を分解したり意味を当てはめたりして考えていく次第です。名前って意味を持って与えられていると思っています。それは現実世界だけでなく、フィクションの世界であっても。因みにとれ関の自己紹介コーナーに「名前の由来は?」の質問枠を設けた人は天才です(断言)。多分ただ単純に「語呂が良い」とかいう理由で付けられたものもあるとは思いますが今回それは無視で通したいと思います。

 

1.1 リューン

 この舞台のタイトルです。リューン って名前言いやすいし叫びやすいよね……無意味にりゅ〜んとか言いたくなる。皆さんもちゃおちゅ~るのリズムに乗せて言ってごらん…。とまあそんなかわいいかわいい"lune"という単語について考えます。"lune"はフランス語では「月」を意味します。けれど本作ではフランス語の/lyn/(リュンヌ)の発音ではなく、英語の/luːn/ (リューン)の発音寄りなので英語の解釈を採用します(この後の他の単語の解釈でも英語で考えていきます)。英語だと「弓形、三日月」でみんな大好き「調和の3」です。

 さらに三日月は月の大部分が欠けた状態、ゆえにそれを名に背負うダイとフローは欠けた部分を補填し合う関係性とでも言いましょうか…まぁエルカにリューン って付かないけどそこは一緒に行動してるしいいよね…3人で補填しよう……(雑)。「リューン」って二人の故郷ではみんなにつく名前のようだけれどフロダイが唯一の生き残りだし、ほかには風の魔法使いだけです。フロダイと風の魔法使いの3人で最後のリューン。ここでも調和の3ができますね。エルカだけでなく風の魔法使いとも調和の3を完成させることができるフロダイです。

 

1.2 リューン ・ダイ

 大橋さん演じるダイです。ダイの陰陽良かったよね………あの獣が入る瞬間の目つきとかさ……ダイってもともと復讐心を持っているキャラなのに明るい性格を振る舞っているんだなぁ……(溜息)。

本筋に戻りますと「ダイ」という名前を聞いて1番初めに思いつくのはやはり"die"「死ぬ、滅びる」です。それを象徴するかのようにダイは多くの人を「死」に追いやり、自分の身も(フローの身も)「滅し」ていき、剣を手にする以前の平和を「破滅」させてしまいます。ぴったりな名前という感じです。一体ダイは何人殺してしまったのだろう……。

 そんでもって次に同じ発音の"dye"「染める、染まる」です。色を染めるという意味で使われますがここで誰かを染めているのは「」でしょう。ダイも、フローも、里もみんな「」で染まっていきました。勿論「染まる」という日本語から「悪」というワードも共起されます。

 いずれにせよ「ダイ」という名前から関連づけられるのは「死」「破滅」「血」といったおどろおどろしいトンデモワードの数々ではないでしょうか………。

 

1.3 リューン ・フロー

 フローよフロー、フローさん、どうして君はそんなに身を呈してしまうの???もっと自分大事にして???って誰もが思いますよね…… あとさんの歌声めっちゃアラジンの声に聞こえたんですけど早急にホールニューワールドを歌ってください

そんなフローの名前では"flow"が出てきます、動詞だと「流れる」とか「湧き出る」、名詞だと「流れ」、「洪水」とかそんな感じです。「流れる」というと液体をイメージしますが「音」も空気を伝って振動が波として耳まで流れてくるものです。「風の声」を聞くフローからは「(音の)流れを掴む」という意味が連想できます。

 更に、フローはダイによって流れる(た)「」を「洗い流そう」とする人です。具体的に言うとダイを止めるべく彼を殺しに行くということです。」で「染まって」いく友人を、里を救うためにフローも「」を「流し」ながらその「染み」を「洗い流そう」としてるんです……(カギカッコ多すぎ読みづらい)。フローが流す血の量も洪水のような量ですよね…よく失血死しなかったな……(急に現実)

 "flow"で語り尽くした感がすごいですがもう一つ、"flaw"という単語。「ひび」とか「欠陥」「外傷」の意味。フローが片腕片耳(と舌)失うのも初めから決まっていたことなのかな……。

結論:

フローたん、身を呈しすぎ。

 

1.4 エルカ

 ここで厄介なのがエルカ、なぜならフロダイのように該当する単語が見つからないから。まず綴りがわかんないから考えるの難しいんじゃあと脳味噌が叫んでいるよ……。そもそも「エルカ」は女の子に付けられる名前です、この作品女性キャラにはわりとスタンダードな名前付けられてませんか?(ex:フローリア)。エルカもだいぶ重要キャラなのに…滅びの剣発見しちゃうのに…なんでなーん?音だけ欲しかったのかな…?(フロダイの長さの半分くらいになってしまったのごめん)

 

1.5 ダイス先生

 みんなの先生!ユカイさん!だけどすべての根源!!元凶!!のダイス先生で〜〜す。「ダイス」という名前はやはり「ダイ」の複数形なんですかねぇ、すべての元凶なので「死」の数も「血」の数も多いはずで、その意味で複数形です。

 もう一つが「サイコロ」の意味の"dice"、これはダイの時に触れませんでしたが'die'のもう一つの意味にも「サイコロ」があります。サイコロの目は6までで"dice"自体にも立方体の意味が含まれます。6は「調和の3」に「対立の2」が掛けられた数です。遥か昔ダイス先生がガンドラ王だった頃、魔法使い、民衆たちとの「調和」を忘れ、魔法使いへ抱いた嫉妬や羨望によって「対立」して起きた事件がこの話のすべての元凶。この物語で「調和」が失われた初めての瞬間でしょう。この世界で6は何の6なんですかね…。

 

1.6 ダナトリア

 フロダイの憎き相手、ダナトリアです。こやつもエルカ同様該当する言葉が見つからない……!ですがひとつちょっと無理くり解釈で行くと"dun a triad"です。ほら皆さんもそれっぽく言ってみてください。ほら、「ダナトリア」になります。和訳すると「3人組をしつこく悩ます」ということ。ん?3人組?この3人組とはおそらくダイフローエルカのことでしょう。ダナトリアがルトフの里を襲わなかったら、フロダイの故郷を襲わなかったら、彼らはあれほど苦しむ必要はないからです。また、「ダン」を"done "と捉えると、「3人を終わらせる」という意味も出てきます(正確にいうと"get a triad done"で「3人組を終わらせる」になります)。というかダナトリア様の名前からも調和の3が見つけられるってこの作品で如何に3が大事かってことよ………。

 兎にも角にもダナトリアはその名前からしてフロダイの敵であるということです。

 

 ファンルンの話はいつになったらするの?って思ってるでしょうか………なんと、ファンルンに至っては、、全く考えがまとまっていません!全力で謝罪します。何か良い考えがまとまりましたら追記します。

 

長々と人名について語ってきました(ちょいちょい感想を挟んでいるせいでもある)がこちらの話、まだ終わっていません。後編も書く予定ですのでここまで読んできて頂いた物好きな方には是非そちらもチェックしていただきたいです。

 

中間報告:リューン、尊い

 

*1:正式名称は『リューン~風の魔法と滅びの剣〜』

*2:"fast"断食を"break"止めるので"breakfast"です。ほら、ゾクゾクしません?

*3:2019年6月1日相模女子大学グリーンホールでの公演